|
シェーグレン症候群
症例:原発性シェーグレン症候群 47歳 女性
現病歴 たまたま健診にてリウマトイド因子が陽性が見つかった。以前から眼の乾燥感には気付いていた。腺外病変は発見されなかった。
|
表1 hi
|
表2
|
経過 97年6月から98年6月まで1年間プレドニゾロン15mg/日を経口投与、以後減量して、5mg/日を維持量とし4年続けて投与中で、乾燥症状をほとんど自覚しなくなり、ガンマグロブリンc値は1.3g/dL程度の基準値限界内に安定して再増加傾向もない。 |
コメント 泳動図の変化で見る限り経口ステロイドがシェーグレン症候群(SS)の病態に大きな変化を与えていることは明らかである。要はそれが臨床的な改善に結びつくかどうかということと、少量であっても副作用を無視できるかどうかということがステロイド使用の当否を決める。教科書的に見ても、これに対する明快な答えはない。一般的には腺外病変を起こしていない本症にステロイドを使用する正当性はないと説かれていることが多い (1)。 |
文献 1. アメリカリウマチ財団編.リウマチ入門第11版. 日本リウマチ学会、東京 1999: pp388-94. |
井上隆智
|
|
|